時の建築家 -エベルの歴史-
「時の建築家」とも呼ばれるエベルは、1911年の創業以来、技術や創造性、情熱を時計製作に注ぎ込み、魅力的でオリジナリティーのある数多くの時計を発表してきました。
エベルの名は、私生活でもビジネスでもパートナーだった一組の男女に由来します。二人の名前ユージン・ブルームとアリス・レヴィ「Eugene Blum Et Levy」の頭文字を取り、エベル(EBEL)と名づけたのです。
アリスとユージン・ブルムのインスピレーションによって、信頼性の高い洗練された時計が製作され、エベルはやがて人々の注目と称賛を集めるようになりました。
1925年パリの装飾芸術博覧会にてグランプリを受賞、1964年にはローザンヌでのスイス博覧会でグランプリを受賞しました。
ル・コルビュジェはラ・ショー・ド・フォンで生まれた有名な建築家です。1916〜1917年、地元の時計業界の有力者の依頼で「ヴィラ・トゥルク」を建築しました。この建築物は建築史や地域の歴史において非常に重要なものとなり、今日でも世界中から見学者が訪れる人々を惹きつけてやまない魅力を秘めています。
エベルが創業75周年を迎えた1917年にはル・コルビュジェがラ・ショー・ド・フォンに築いた「ヴィラ・トゥルク」を取得、改築を行いました。
「エベル ハウス」として時の建築家の本質と哲学を伝える特別なPRセンターとして、今もなお美しい姿と洗練された造形を誇ります。 大きな出窓から自然光がリビングルームに差し込む開放的な設計、優しい曲線など絶妙なバランスとシンプルさが特徴的で、1977年に発表した「スポーツクラシック」のラインは、ケースと一体となった独特のウエーブブレスレットが特徴のラインで、ウエーブブレスレットはその後もエベルの象徴ともいえるデザインとなりました。
クォーツ時計が世間を席捲した後、機械式時計が重要な役割を果す時代がくると確信したエベルでは自社の時計に機械式ムーブメントを採用し、1995年発表の「1911」コレクションに採用されたキャリバー137など、独自のキャリバーの開発を始めました。
2011年、エベルは創業100年を迎えました。創業当時のロゴを配した記念限定モデル「クラシック100」を発表。エベルの自社ムーブメント(エベルキャリバー137)を搭載したクロノグラフモデルは500本限定、ETA2892自動巻ムーブメント搭載の3針モデルは1911本限定で発表されました。